単独浄化槽と合併浄化槽の違いを徹底解説!設置前に知っておきたい注意点

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皆さんこんにちは。

熊本県熊本市を拠点に、浄化槽の設置工事や保守点検を行っている株式会社東和です。


単独浄化槽と合併浄化槽の違いがよくわからず、「どちらを設置すべきか」「費用や維持管理はどう違うのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。浄化槽は家庭や施設の生活排水を安全に浄化する重要な設備ですが、種類ごとに処理できる排水の範囲や設置費用、維持管理の方法には大きな違いがあります。


この記事では、単独浄化槽と合併浄化槽の特徴や違い、設置費用や補助金制度について詳しく解説します。浄化槽の種類や選び方を知りたい方、設置や点検を検討している方に向けて、わかりやすく情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。


■単独浄化槽の特徴



単独浄化槽は、家庭や小規模施設のトイレから発生するし尿のみを処理する設備です。微生物の働きによって有機物を分解し、水質をある程度清浄化した上で河川や土地に放流します。しかし、台所や風呂、洗濯などから出る雑排水は処理できないため、生活排水全体を浄化することはできません。平成13年の浄化槽法改正以降、新規での設置は禁止されており、既存の単独浄化槽は合併浄化槽への転換が求められるようになっています。生活排水の種類や量に応じた適切な設備選択が重要です。


・排水処理の範囲

単独浄化槽ではトイレから出る汚水に含まれるBOD(生物化学的酸素要求量)を中心に除去します。つまり、生活排水全体の処理は行えないため、台所の食器洗いや風呂の水、洗濯排水などは別の方法で処理する必要があります。この制限を理解せずに使用すると、周囲の環境や水質に影響を与えることがあります。


・禁止と設置制限

単独浄化槽の新設は平成13年4月1日以降、原則として禁止されています。既存の設備も、市町村の指導に基づき合併浄化槽への切り替えが推奨されており、設置費用の補助金や支援制度を活用できます。補助金の申請や手続きは市町村で相談可能で、費用負担を軽減しながら最新の浄化槽設備に切り替えられます。


・維持管理と点検

定期的な清掃や点検は法定の義務です。汚泥やスカムの除去、微生物が働く酸素供給の確認を行わないと、悪臭や水質悪化を招き、生活環境や地域環境に影響を与えます。維持管理を正しく行うことで、浄化槽の性能を最大限に発揮し、安心して使用できる環境を維持できます。


■合併浄化槽の特徴



合併浄化槽は、トイレだけでなく台所や風呂、洗濯などから出る生活排水すべてを処理できる設備です。微生物の働きで汚水中の有機物を分解し、BODを大幅に低減させて河川や土地に放流します。生活排水全体を処理できるため、環境への負荷が少なく、家庭や小規模施設の衛生管理にも優れています。既存の単独浄化槽を合併浄化槽に切り替えることで、浄化能力が格段に向上し、生活環境の改善に直結します。


・排水処理の範囲

合併浄化槽では、トイレからのし尿だけでなく、台所や風呂、洗濯などから出る雑排水も浄化します。微生物が有機物を分解し、酸素を供給してBODや窒素、リンなどの有害物質を減少させます。これにより、放流水の水質基準を満たすことが可能で、河川や土地への影響を最小限に抑えられます。


・設置と補助制度

合併浄化槽への切り替えや新設には、市町村の補助金制度が活用できます。補助金は設置費用の一部を軽減するため、経済的負担を抑えながら最新の浄化槽設備を導入できます。設置費用や補助金の詳細は、市町村や浄化槽施工会社に問い合わせることで確認可能です。


・維持管理と点検の重要性

合併浄化槽も定期的な清掃・点検が義務付けられています。汚泥除去や酸素供給の確認、微生物の働きのチェックを行うことで、浄化槽の性能を維持できます。正しい維持管理により、生活排水を安心して処理でき、地域の環境保全にも貢献します。


■単独浄化槽と合併浄化槽の違い



単独浄化槽と合併浄化槽の最大の違いは、処理できる排水の範囲です。単独浄化槽はトイレから出るし尿のみを処理する設備で、台所や風呂、洗濯などの生活排水はそのまま下水や浸透槽に流れる場合があります。一方、合併浄化槽は生活排水すべてをまとめて浄化できるため、家庭全体の衛生管理と環境保全に優れています。


・処理能力の違い

単独浄化槽では、BOD除去率が65%程度で放流水のBOD濃度は約90mg/Lまでとなります。合併浄化槽では、BOD除去率90%以上、放流水のBOD濃度は20mg/L以下となり、河川や土地への影響を最小限に抑えることができます。家庭の人数や生活排水量に応じて、浄化槽のサイズを選ぶことも重要です。


・設置と切り替えのポイント

平成13年以降、新規に単独浄化槽を設置することはできません。既存の単独浄化槽を使用している場合は、合併浄化槽への切り替えが推奨されます。補助金制度を活用すれば、設置費用の負担を軽減できるため、効率的に最新設備を導入できます。市町村に確認することで、補助の条件や額を事前に把握できます。


・維持管理の違い

単独浄化槽も定期点検や清掃が必要ですが、合併浄化槽では雑排水も処理するため、点検や微生物の働きの確認がより重要です。定期的な保守管理により、生活排水の安全処理を継続でき、地域の生活環境を守ることが可能です。


■合併浄化槽への転換費用と補助金



合併浄化槽への切り替えを検討する際、気になるのが設置費用です。家庭用の合併浄化槽は、単独浄化槽より設備が大きく、処理能力も高いため、初期費用は多少高くなります。しかし、単独浄化槽の維持管理費用や将来的な法定検査、清掃費用を考えると、長期的には効率的で経済的な選択となります。費用は浄化槽のサイズや設置環境によって変動します。


・補助金の活用

国や市町村では、合併浄化槽設置に対して補助金制度を設けています。補助金を活用することで、設置費用の一部を軽減でき、初期投資の負担を抑えることが可能です。補助金の条件や申請方法は自治体によって異なるため、事前に市町村の窓口や公式サイトで確認することが重要です。


・設置時の注意点

合併浄化槽を設置する際は、設置場所の広さや下水道の状況、生活排水量を考慮した適切なサイズ選定が必要です。また、施工業者による正確な設置工事と、その後の定期点検・清掃の計画を立てることで、設備を長く安全に使用できます。効率的に設置と管理を行うことが、家庭の衛生環境や地域の水環境の維持に直結します。


■まとめ



単独浄化槽と合併浄化槽には、処理対象となる排水の範囲や設置費用、維持管理の方法に大きな違いがあります。単独浄化槽はトイレの汚水のみを処理するのに対し、合併浄化槽は生活排水全般を浄化するため、家庭の衛生環境や河川への影響を抑える効果が高いです。設置には費用や補助金制度を活用でき、適切なサイズ選定と定期的な点検・清掃を行うことで、長期間安全に使用できます。将来的な環境保全と生活の快適さを考えるなら、合併浄化槽への転換を検討する価値があります。


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株式会社東和は熊本県熊本市を拠点に、浄化槽の設置工事から保守点検、清掃まで一貫して手掛けています。浄化槽は家庭や施設の排水をきれいに浄化する重要な設備で、当社は正しい維持管理を通して地域の生活環境と水質保全に貢献しています。


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