浄化槽って自分で点検できる?点検方法と注意点を解説!

皆さんこんにちは。

熊本県熊本市を拠点に、県内で浄化槽の設置工事や保守点検を行っている株式会社東和です。


浄化槽の点検を自分でやるべきか、それとも業者に任せるべきか迷っていませんか?

日常的に浄化槽を使っていても、内部の状態や必要な点検方法がわからず不安を感じる方も多いでしょう。


実は、基本的な外観チェックや水位・悪臭の確認は自宅で行えますが、汚泥のくみ取りや内部装置の調整は専門業者に依頼する必要があります。

そこで今回は、浄化槽を安全に点検する方法や、自分でできる範囲と業者に任せるべき作業、定期点検や清掃の重要性についてご紹介していきます。


■浄化槽を自分で点検する前に知ること



浄化槽は家庭や施設で出る汚水をきれいに処理して自然に放流する大切な設備です。日常的に使っていても内部の仕組みは見えにくいため、点検や清掃の必要性を軽く考えてしまう方も少なくありません。しかし浄化槽には「浄化槽法」という法律があり、保守点検や清掃の実施は義務とされています。自分で点検を行う場合でも、守るべき基準や注意点を理解していないと、悪臭の発生や汚水処理機能の低下などのトラブルにつながります。ここでは浄化槽点検を始める前に知っておきたい重要なポイントを解説します。


・浄化槽保守点検と法律の関係

浄化槽の維持管理は法律で定められています。例えば、年に数回の保守点検や毎年の法定検査、定期的な清掃(汚泥のくみ取り)が必要です。これは浄化槽が正常に稼働し、水質基準を満たした状態で排水できるようにするためです。もし放置した場合、生活排水の処理が不十分になり、川や環境に影響を及ぼす恐れがあります。自分で点検する際にも、外観のチェックや水位確認など基本的な項目を理解しておくことが重要です。


・浄化槽管理士の資格が必要な場合

浄化槽を完全に点検・整備するには「浄化槽管理士」という国家資格が必要です。専門的な機器を使った測定や内部の修理などは、この資格を持つ管理者しか行えません。資格を持たない方ができるのは、ふたの外観点検や悪臭・異音の有無、水位の変動を確認するといった簡単なチェックに限られます。法律上の規定を理解して、無理な作業をせず、必要な場合は専門業者に依頼することが大切です。


・合併浄化槽を自分で管理できる範囲

合併浄化槽は家庭から出る汚水をまとめて処理できる方式で、多くの住宅に設置されています。この装置は微生物の働きで水を浄化するため、酸素量や汚泥の蓄積状況を調整する必要があります。ただし、これらの調整や修理は専門技術が求められます。自分でできる範囲は外観チェックやふたの開閉、異臭や異音の有無を確認する程度です。それ以上の点検や維持管理は、必ず指定の清掃業者や保守点検業者に依頼しましょう。


■浄化槽点検のやり方と必要な道具



浄化槽を自分で点検する場合、まずは「安全にできる範囲」を知ることが大切です。浄化槽の内部は複雑な構造になっており、処理水の状態や機器の稼働状況を確認するには専門的な知識や測定器が必要です。ですが、家庭でも行える基本的な点検はあります。外観を見たり、異臭や異音の有無を確認したり、水位をチェックしたりといった方法です。こうした作業は浄化槽の異常を早期に発見するのに役立ちます。


・自分でできるチェック方法

自分でできる点検は、ふたを開けて中をのぞき、異常がないか観察することです。例えば、水位が極端に高い、汚水の色が濃すぎる、強い悪臭がする場合は注意が必要です。また、ブロワー(送風機)から異音がする、配管のまわりに水漏れがあるなどもトラブルのサインです。これらは専門的な修理が必要になる前触れとなるため、気づいた時点で業者に相談するのが安心です。


・最低限そろえるべき道具と費用

簡単な点検には、軍手や手袋、懐中電灯、マスクがあると便利です。これらは数百円から揃えられ、家庭にあるものでも代用できます。また、棒やバールを使えばふたを開ける際に力をかけやすくなります。専門的な測定器を購入する必要はなく、無理に用意するよりも安全を優先しましょう。費用をかけずとも、基本的な点検は十分に行えます。


・浄化槽の掃除の仕方と注意点

浄化槽の掃除については、自分でできるのは表面に浮いたゴミや落ち葉を取り除く程度に限られます。内部の汚泥やスカム(浮遊物)の処理は清掃業の許可を持つ専門業者しかできません。無理に掃除しようとすると装置を壊す原因にもなりかねませんので注意が必要です。清掃は法律上も定期的に実施が義務付けられているため、必ず業者に依頼して安全に維持管理を行うことが大切です。


■浄化槽を放置した場合のリスク



浄化槽は設置して終わりではなく、定期的な点検や清掃を怠るとさまざまなトラブルを引き起こします。内部では微生物が汚水を分解して処理していますが、汚泥やスカムがたまると処理機能が低下します。その結果、悪臭や排水不良、ひどい場合は周囲の環境汚染につながることもあります。浄化槽法では清掃や保守点検を毎年実施する義務があり、放置すると法的な指導を受ける可能性もあるため注意が必要です。


・浄化槽を10年放置したらどうなる?

浄化槽を10年近く放置すると、内部は汚泥でいっぱいになり、本来の浄化機能を果たせなくなります。水位が上昇して処理水があふれたり、配管の詰まりで排水が流れなくなることもあります。さらに、悪臭や害虫の発生が生活環境に大きな影響を与えます。修理や交換が必要になるケースもあり、結果的に高額な費用負担につながります。


・浄化槽清掃しない場合に起きるトラブル

清掃をせずに汚泥を放置すると、槽内で酸素不足が起きて異常発酵を引き起こします。これが強い臭いやガスの発生源となります。また、処理能力が落ちることで生活排水が十分に浄化されず、河川や地下水への影響も心配されます。衛生的な問題が起きる前に、定期的な清掃を欠かさないことが重要です。


・悪臭・つまり・環境への影響

放置された浄化槽は、まず「におい」で異常に気づくケースが多いです。異臭は微生物の働きが正常に機能していない証拠であり、槽内に汚泥が過剰にたまっている可能性があります。さらに、配管のつまりによる排水不良や、処理水が基準を満たさず環境に放流されるリスクも高まります。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、必ず定期的な点検と清掃を実施しましょう。


■業者に依頼すべきケースとは?



浄化槽の点検や清掃は、自分でできる範囲と専門業者に任せるべき範囲があります。外観チェックや水位・悪臭の確認は自分で可能ですが、汚泥のくみ取りや内部機器の調整、ブロワーや配管の修理などは資格を持つ管理者や清掃業者でなければ実施できません。無理に行うと装置の故障や浄化機能の低下を招くため注意が必要です。


・自分で対応できない点検や清掃

自分で対応できない作業は、主に汚泥やスカムの除去、内部装置の分解点検、微生物のバランス調整などです。これらは専門技術と機器が必要なため、法律上も業者に委託することが義務付けられています。定期的に業者に依頼することで浄化槽の寿命を延ばし、悪臭やトラブルを防ぐことができます。


・浄化槽点検費用と清掃料金の相場

一般的に浄化槽の法定検査や清掃の費用は、浄化槽の規模や設置方式によって異なります。家庭用の合併浄化槽の場合、法定検査は1回あたり1万〜2万円程度、清掃(汚泥くみ取り)は3万〜5万円程度が目安です。費用は地域や業者によって変動しますが、定期的に実施することで修理費用やトラブル発生リスクを抑えることが可能です。


・信頼できる業者の選び方

業者を選ぶ際は、浄化槽法に基づく登録があるか確認しましょう。信頼性の高い業者は作業内容や費用を明確に提示し、定期点検や清掃の契約書を交わしてくれます。また、経験豊富な技術者が揃っているか、定期的なメンテナンスのスケジュールを提案してくれるかも判断基準になります。適切な業者選びが浄化槽の維持管理に直結します。


■まとめ



浄化槽の点検は、自分でできる範囲と業者に任せる範囲を理解することが重要です。外観や水位、悪臭の確認は自宅でも可能ですが、汚泥のくみ取りや内部装置の調整は専門業者に依頼しましょう。定期的な点検と清掃を行うことで、悪臭や排水トラブルを防ぎ、浄化槽の寿命を延ばせます。異常を見つけたら早めに業者に相談し、安全に維持管理することが大切です。


■東和では浄化槽設置・点検スタッフを募集しています!



株式会社東和は熊本を拠点に、浄化槽の設置・点検・維持管理を中心とした事業を展開し、創業から50年にわたり地域の生活環境を守り続けてきました。浄化槽は暮らしに欠かせない排水処理設備であり、正しい点検や清掃が生活環境の安全・安心につながります。当社は設置から維持管理まで一貫して対応し、確かな技術力で地域の暮らしを支えています。


当社の特徴は「未経験からでも浄化槽の専門知識と技術を身につけられる環境」が整っていることです。入社後は先輩スタッフが現場で丁寧に指導し、基礎から学べます。また、国家資格「浄化槽設備士」をはじめとした資格取得費用は会社が全額負担。資格取得後は手当が支給され、努力がしっかり給与に反映される仕組みです。未経験からでも、一歩ずつスキルを積み上げ、専門性の高いキャリアを築けます。


働きやすさも東和の魅力です。年間休日110日、有給取得率100%、残業は月10〜20時間程度で、休日出勤や夜間作業はほとんどありません。家族手当や退職金制度、確定給付企業年金制度も完備しており、長く安心して働ける環境です。入社祝い金20万円支給制度もあり、新生活のスタートを応援します。


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「未経験からでも浄化槽の専門技術を身につけたい」

そんな方には、株式会社東和で安心して成長できる環境をご用意しています。浄化槽の設置や点検、日常管理に関わる仕事に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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